キイロイトリらぼ

ぬいぐるみと一緒に生きていきます

Analog Discovery2を使ってみた

概要

Analog Discovery 2を買ったので,Lチカを計測してみた. 
Analog Discovery2のパフォーマンスは下記のサイトが詳しい.
www.elefine.jp
電子工作はちょこちょこしていたが,オシロスコープは持っていなかった.波形をモニタするときはArduino のシリアルプロットを使ったりもできたが,波形の時間間隔をもっと詳しく知りたくもなった.
購入には普通のオシロスコープとも迷ったが,同じくらいの価格でオシロスコープ,ファンクションジェネレータ,ロジックアナライザーなどもりもりの機能がブレッドボードくらいの大きさで実現できるということで買ってしまった.

結論

 1msで点滅するLチカをオシロスコープで取得することができた.

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Analog Discovery2の接続構成

実行したこと

実行環境

【ホストPC】
  • windows10 64bit Home
  • VSCode - 1.45.1
  • PlatformIO(VScodeにインストール済み)

【Analog Discovery側】

  • Analog DIscovery

akizukidenshi.com

  • BNCコネクタ拡張ボード

akizukidenshi.com

akizukidenshi.com

  • ブレッドボード
  • ジャンパー線
【ターゲットボード】
  • ESP32-WROOM-32 開発ボード
【センサ類】
  • LED

手順

Analog Discoveryの準備
  • 機材の準備

Analog DIscovery2とBNC拡張ボードとプローブを接続する
>

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Analog DiscoveryとBNC拡張ボードの接続
<オシロスコープとして利用することを中心に考えていたためBNCコネクタ拡張ボードとプローブを追加で用意した.なくても計測は可能.

注意
DC成分の信号を計測するときはBNC拡張ボードにあるショートピンをDC側にすること!

これに気づかず,ずっとACモードで計測をしていた...
LEDの電圧で負になるのはなぜなのかを延々考えていた.

  • ソフトウェアの準備

こちらのサイトを参考にさせていただいた
基本的にはWAVEFORMS 2015をインストールすればいい.

  • 起動

インストール後はWaveFormsのアプリがあるはず.Analog DIscovery2とPCをUSB接続してアプリを起動する.
起動後の使い方は直感的にもわかりやすくなっている.
下はテスト用にESP32でLチカの回路を作って,1 s毎に点滅を繰り返したときの計測画面である.
右側にズームしたときの波形を同時表示しており,ΔXが1.006 sとほとんど1 sで計測できていることがわかる.

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1s毎にONOFFするLEDの電圧波形
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ESP32でLチカ回路を作成

あとがき

 まだ使い始めて間もないので,ファンクションジェネレータやロジックアナライザーの機能は使っていない.
個人的にはロジックアナライザーがどれくらい便利そうかが気になるが,使い方があまり良くわからない.

また,直接は関係ないはずだが,接続確認の試行錯誤でデバイスマネージャーが起動しなくなってしまった.その最中,USBポートが認識しなくなり,かなり焦ったが,下記のトラブルシューティングで,USBポートの認識までは戻ったと思う.
support.microsoft.com
しかし,現状もデバイスマネージャーが起動しない.
PowerShellで起動させる方法があるのでなんとかなりそうではあるが,かなり不便である.
forest.watch.impress.co.jp
Analog Discovery2の接続確認中,プローブのGNDに5Vを流してしまっていたのが悪かったくらいしか思い当たらない.
ともかく,少し普通のオシロスコープを買っとけばよかったと後悔もしているので,なんとか使いこなさないと.

どうやらAnalog Discovery2はLabViewと連携できるようである.
LabViewGUI操作でシステム構築が可能な開発プラットフォームである.いろんな制御機や表示機をGUIで接続できるので,結構難しいシステムでも簡単にできる.今で言う,Scratchに近い.Analog Discovery2はファンクションジェネレータもあるので,LabViewを使えば,任意のトリガーや制御で波形を出力できるようだ.
学生時代は結構LabViewにお世話になったので,興味はあるが,まずは普通に使ってみますか.
forums.ni.com