自己研鑽のモチベーション
はじめに
自己研鑽のモチベーションが下がっている.
このブログは何かしら自己研鑽した記録を振り返られるようにと始めたものであるが,今やそれが継続できるかわからないくらいにやる気が薄まっている.
理想は,なにか作りたいものをひたすら手当たりしだいでもやっていって,次は何を作ろうかな,と楽しく次の週末を迎えられる日常になれたらと思うのだが,途端に,これでなにか自分のためになっているのか?や,なにかできることが増えているのか?と不安になってしまう.
こういう葛藤が定期的に繰り返した結果,入社してから,あんまり何も成長できていないのではと思いつめてしまう.
別に,成長することが正義ということもないはずで,日々楽しく過ごせたりするほうが健全だと思うが,もはや,日々楽しく過ごす方法すら見失いつつある今を変えたい欲求はある.
現状整理
入社4年目の技術職.
なんとなく社内の仕組みは分かってきつつもあるが,逆に言えば,現状でもなんとかなると実感しつつもあるこの頃.
自分の技術スキルは取り立てて特筆すべき点もないが,今後は手を動かす業務からは離れつつある.
自己研鑽の一つとして,ブログで気になる技術を触ってみたりはしつつあるが,オリジナリティはあまりなく,実現方法はネットでの断片的な知識や書籍が中心.
自分は何を目指すべきか
意外とこれに悩まされている.
世間を見れば,AIやIoTなどいろんな魅力的な技術が溢れているので,入門しようと思えばどれでも入門できるだけの書籍や情報,サービスが有る.自分も攻殻機動隊や王様達のヴァイキングを見てセキュリティに憧れて,セキュリティものの技術書を買ったり,例にもれず機械学習の入門書も買ったりしている.
しかし,これらをかいつまんで入門しようにもモチベーションが続かない.
色々要因はあるのだろうが(自分の怠惰がほとんどだが),大きいな要因としては,自分の目指すところがぶれていることだろう.確かに,セキュリティも機械学習も,プログラミングもできる人材には憧れるが,結局の所,それができる自分に酔っているだけで,その習得過程には興味などないのである.
別に,新技術を追いかけることはこれからもしていっていいと思うが,自分の目指す指針がない以上は,自分のアップデートにはつながらないのは当然なのだ.
目指す姿の指標
では,今後自分はどうしたらいいのかを考えたとき,気になる会社の中途採用要件を見たらいいなと思った.
新卒入社時は見向きもしないページであるが,今思えば,新卒入社でも見たほうがいいと思う.
新卒入社向けのページでは事業のビジョンとか大きな展望しか載せていないことが多いし,それらを記載している担当者も,その事業を担当している人ではないだろう.
しかし,中途採用要件は,本当に欲しい人材の技術スキルが書いてあることが多い.ふわっとした事業内容が書かれていたとしても,スキル内容を見れば,こういうスキルを使う仕事なのだなと,だいたい分かる.
例えば,トヨタ自動車の車載コネクティッドの応募資格を見ると,要件にこう書いてある.
<学位等>
・学士卒以上
(2020年度内に、博士後期課程を卒業/修了見込みの方を含む)
・第2新卒可<MUST>
・POSIX APIを使ったC/C++言語による5年以上のプログラミング経験があり、
後輩指導できるレベルである
・学部レベルのコンピューターサイエンスにおけるコンピュータシステム、
ハードウェア、ソフトウェアについて全体の知識を有する
・アプリケーション開発ではなく、ミドルウェア、ライブラリ開発の
経験がある
・仕様に従って作るだけでなく、仕様定義できる
・作業手順を和英併記でドキュメント化できる
・開発の効率化を愚直に検討できる<WANT>
・組み込みソフトウェア開発
-要求分析、要求定義
-詳細設計、仕様書作成
-テストコード作成(Google Test, Google mock等)
-コード作成(Linux上でのC/C++)
-コードレビュー(ペアプログラミング)
-開発ツールの利用(Jira, Confluence, Git, Jenkins等)
-スクラム開発
トヨタ | キャリア採用情報 | 車載コネクティッドシステム向け ソフトウェアプラットフォーム開発:組み込みソフトエンジニア
まだまだ,自分の知らない用語があるが,調べればわかることである.
仮に,なんとなくこの仕事をやってみたいと思ったとき,自分のスキルがこの要件と比べてどれくらい差があるかを見ればいい気がする.
上記の内容でもまだまだ触りのスキル内容にも思うが,少なくとも目指す姿の具体化としては十分であると思う.
自分の目指す姿
ブログ執筆
これからも続けていきたい習慣の一つであるが,悩みとしてはネタに困っている.
マイコンに興味があるので,ArduinoやESP32で何かしら作ってみたりしているが,あとが続かない.
それに,作って見る系は,得られる知識やノウハウが断片的である.個人的には,かいつまんだ知識をたくさん持つより,一つの知識をまんべんなく網羅できる方がいいと思っている.これをやろうとするには,技術書や入門書を一通りやるほかない.すると,これらを勉強するとブログとしてはネタにしづらい.
理想は,技術書を一通り取り組んだ結果を作品に応用する,なのだが,なかなかこれが見つからない.
資格取得
自分が何も変わっていないことの事実として,資格のようなものをほとんど受けていないこともある.
TOEICは社会人の勉強指標としては代表的であると思うが,職種によっては,一定以上の点数さえあれば十分とも言える.自分の場合は,比較的海外出張もある業務のため,英会話も含めて対策したいところであるが,英語学習の習慣化は人類の共通テーマでもあるので大変である.
情報系の技術職なので,基本情報技術者試験などの資格もある.
自分は何もその系統の資格を持っていないが,基本情報技術者試験の対策本を買って読んでみると,確かに今の業務でも出てくる用語や概念があるので,一通り抑えておくのもいいとは思う.
しかし,よくある話としては,これらの資格が業務に貢献する例は少ない.持って損はないという言い方はあれど,ないと困る,というものでもないが,今の素養がどの程度かを図ってみることはしてもいいとは思う.試験を受けてみて,受かれば,それまでであり,落ちた場合は勉強が必要,そう考える.
社外勉強会への参加
個人的にはこれまでやったことがないが,興味のあることである.
一人で勉強をするのは継続しづらいのと,社外の人とのコミュニケーションの輪を持ちたい事がある.
しかし,自分の周りでそういった勉強会がどれだけ開催されているのか?実際どういった場なのか?と警戒心のほうが勝ってしまう.さらに,今はコロナウイルス感染下のため,人が集まる,と行った形式のイベントはあまりないだろう.オンライン形式での勉強会で何か参加してみたい.
Connpassというところが有名のようなので,こちらで探してみる.
connpass.com
展示会の見学
展示会は結構好きである.
学生時代は東京ビックサイトになんとか行けるところにいたので,機会があれば行っていた.
CEATECやモーターショー,見るだけでもなにか作ってみたいとか,ワクワクする.
そういう感情が薄れつつあるので,半年に一回くらいは見たい.
こちらもコロナウイルスの影響でどこまで開催されるのか,または,オンラインで実施するのかを調べておく必要がある.
展示会への参加
今すぐには無理であるが,5日は,自分の作品を出してみたい.ひとまずは,ブログやSNSでの発信ができればともうが,実際にものを展示することはとても刺激的である.
Makerというのが有名であるので,まずは足を運んでみたい.
makezine.jp
IoT/AI向けのイベント
iotnews.jp
コンテスト
コードのコンテストというのもある.代表的なのはAtCoderであろう.
AtCoder:競技プログラミングコンテストを開催する国内最大のサイト
確かに,こういったコンテストをモチベーションにプログラミング学習を継続するというのは結構IT企業転職経験者では多いみたいだ.
しかし,自分の今の力量からでは到底コンテストの参加は愚か,継続できる気がしない.会社での業務をやってみて思うのは,実際にプログラミングをする仕事は殆どないということである.あっても,既存の実績のあるプログラムの構造を参考にすることで解決することが多い.本当に専門にコーディングをする仕事というのは限られた製品や職種,ひいては,委託先であるのだ.
上流設計の担当でもコーディングスキルはあってもいいのだろうが,問題を解くのが楽しい,とかがないと難しそうである.
まとめ
- 自分のなりたい姿を各社中途採用要件から調べてみて,自分のやりたい業務,アップデートさえできれば挑戦できそうかと見てみること.
- ブログ執筆は文章作成の練習にもなるので継続する.ネタはなりたい姿で必要と思った入門書をやってみて,応用できそうなものにする.
- 資格はあまり気乗りしない.が,英語学習は習慣づけたい
- イベントには定期的に参加したい.オンライン勉強会や展示会といった外部との交流,刺激がないと,自己研鑽に限らず寂しい.